Freezing
Freezing(凍結)はゲームシステムの1つで、冬での生活をより困難にさせる要素です。熱源から長く離れていると発生します。ダウンロードコンテンツであるReign of Giants(RoG)では秋の最終日の夜と春の豪雨の日にも見られます。
凍結はまず前兆として体温が5℃以下(無印)または10℃以下(Reign of Giants)になるとゲーム画面の端が凍りつくエフェクトがかかります。この演出がでたらプレイヤーは直ちに熱源を探しましょう。体を温めずに放置し体温が0℃以下になると凍りつくエフェクトがさらに進み、体力が毎秒1.25ずつ減少していくようになります。熱源を見つけ十分に体を温めれば体力の減少は止まり、エフェクトも無くなります。
体温の減少速度は温めたサーマルストーンを持ち歩いたり、防寒効果のある服を着たり、ヒゲを生やす、松明を装備するなどで遅くすることができます。ただし、あくまで速度を遅くするのが主目的であるため体温が下がりきってから装備しても防寒効果は期待できません。まずは炎などの熱源のそばで体温をしっかり上げてからアイテムの装備をしましょう。
対策
炎
焚き火、野外炉、小さな恒星は安定した熱源となります。対して松明はあまり良好な熱の供給源とはなりませんが、わずかながら凍結に至るまでの時間を稼いでくれます。
上記のような設備が無い状態で凍結に陥りそうな場合はひとまず木などのオブジェクトや、最悪モブに着火して暖を取りましょう。もしくは可燃性のアイテムをCTRLキー+左クリックで1つだけ地面に置き、松明で火を点ければ短時間ですが焚き火代わりとなります。1つだけだとすぐに火は消えてしまいますが、複数個燃やせば十分な熱源となるでしょう。ただし、近くに可燃物があればそちらに燃え移り大火事を引き起こしてしまうこともあるので燃やす場所には十分気を付けましょう。
防寒アイテム
冬の間も探索をするためには防寒アイテムを装備するのが最も効果的です。防寒アイテムを装備すれば火で温まった後、熱源無しで行動するときに体温が下がる早さを遅くしてくれます。これは防寒アイテムを複数装備すればそれだけ効果も重ね掛けされていくため、体温が下がる速さもより遅く、凍結に至るまで熱源無しで行動できる時間がより長くなっていきます。ただし、体温を上げる効果はないので凍結になりそうな場合は熱源のそばに立って体を温め直す必要があります。一般的に施設無し→サイエンスマシン→アルケミーエンジンで作成できる順に効果の高い防寒アイテムを作れるようになります。
その他の対策
- サーマルストーンは熱を蓄えてくれます。
- ウィルソンまたはウェバーのヒゲは断熱効果があります。(伸ばしたヒゲの長さに応じて効果は変わります)
- ビーバー男は寒さに耐性があります。
- ウィローのライターはほんのわずかながら熱源となります。また、緊急時は松明と同様に周囲に着火して暖を取ることもできます。
- 松明やライターを選択し、インベントリ上のアイテムに直接着火することができます。これによって体温は上がりますが、炎に触れているも同然なので当然炎ダメージでどんどん体力が減っていきます。炎に耐性のあるウィローならば平気ですが、それ以外のキャラでは死を招く危険性があるため操作ミスでうっかり火を点けてしまったら迅速に燃えているアイテムを地面に起きましょう。
計算式
無印では体温は-20度~40度の間で変化するよう設定されています。(Reign of Giantsでは-20度~90度)凍結はこの体温が0度を下回ると発生し、毎秒1.25ずつダメージを受けるようになります。
温度の変化速度
体温は周囲にあるさまざまな温度の影響を受けて変化します。主に体温の変化の仕方には2つのパターンがあり、仮にそれらを「環境による変化速度」「体温低下速度」としましょう。環境による変化速度は体温を上げる・下げる全ての要因によって算出された体温の変化速度を指します。一方、体温低下速度は衣類アイテムなどによる体温の変化速度を指します。両方とも単位は「度/秒」(1秒につきどのぐらい体温が変化するか)であり、ゲーム中では環境による変化速度と体温低下速度を比べて値が大きい方の変化速度が採用されます。
環境による変化速度
環境による変化速度とは気温や熱源(焚き火やサーマルストーンなど)をはじめとしたプレイヤーの体温を上げる・下げる全ての要因から算出された体温の上昇スピードを指します。
環境による変化速度(度/秒)は
- 上昇限界値
- 周囲にある全ての熱源の温度算出値を足した値
の2つの要素のうちどちらか低い方の値をとります。
上昇限界値には1か5のどちらかの値が入ります。これは温度の上昇量の限界を表す数値で、プレイヤーの体温によって変動します。プレイヤーの体温が0度以下の時は5の値が入り、毎秒5度の早さで体温が上昇するようになります。体温が1度以上になれば今度は1の値が入り、毎秒1度の早さで体温が上昇するようになります。
温度算出値は以下の計算で導き出されます:
温度算出値=①+②
- ①:「熱源の温度-体温」と「0」のうち大きい方の値
- ②:「熱源の温度」と「0」のうち小さい方の値
各熱源に設定されている温度は以下の表をご参照ください。※ただし、熱を発するもの(焚き火など)の効果は、その熱源とプレイヤーの距離が離れるほど減少していきます。アイテム10個分の距離を置くと熱源としての効果は0となります。
熱源 | 熱源の温度 | 耐久値 |
---|---|---|
小サイズの生き物に着火 | 50度 | 6秒 |
中サイズの生き物に着火 | 65度 | 8秒 |
大サイズの生き物に着火 | 80度 | 10秒 |
小サイズのオブジェクトに着火 | 70度 | 3~30秒 |
中サイズのオブジェクトに着火 | 120度 | 10~30秒 |
大サイズのオブジェクトに着火 | 180度 | 15秒 |
木に着火 | 220度 | 15秒、 |
Campfire(1段階目) Fire Pit(1段階目) Obsidian Fire Pit (1段階目) Chiminea (1段階目) |
70度 | 建造物の種類によって異なる (Chiminea以外は雨の影響あり) |
Campfire(2段階目) Fire Pit(2段階目) Obsidian Fire Pit (2段階目) Chiminea (2段階目) |
85度 | 建造物の種類によって異なる (Chiminea以外は雨の影響あり) |
Campfire(3段階目) Fire Pit(3段階目) Obsidian Fire Pit (3段階目) Chiminea (3段階目) |
100度 | 建造物の種類によって異なる (Chiminea以外は雨の影響あり) |
Campfire(4段階目) Fire Pit(4段階目) Obsidian Fire Pit (4段階目) Chiminea (4段階目) |
115度 | 建造物の種類によって異なる (Chiminea以外は雨の影響あり) |
Scaled Furnace | 115度 | 無限 |
Dwarf Star | 100度 | 2分 3.5日() |
Thermal Stone | 最高で90度まで上昇 | 5秒毎に1度低下 |
Thermal Stone(4段階目) | 40度 | 100秒 |
Thermal Stone(5段階目) | 60度 | 熱した時間による |
(Willowの炎) | 20度 | 4~8秒 |
Magma | 500度 | 無限 |
Hot Spring(Bath Bombを入れた時) | 90度 | 次の満月まで |
Hot Spring(満月の夜にBath Bombを入れた時) | 45度 | 無限 |
Scorching Sunfish | 70度 | 1日(消費期限) |
こちらも参照:Fire (可燃性のアイテムまとめ)
なお、これらの熱源が無い場合は環境による変化速度は-1、すなわち(防寒具などを身に着けていなければ)体温が毎秒1度ずつ下がっていくことになります。
体温低下速度
体温低下速度の値が環境による変化速度の値より大きい時(大抵は冬の間、環境による変化速度が-1になっている時)、プレイヤーの体温は以下の計算式で算出された値の速度で減少していきます。
体温低下速度(度/秒)= [-30] ÷ [30+身に着けているアイテムの防寒度の総合]
防寒度とは防寒効果のある衣類アイテムやヒゲなどに設定されている値です。(詳しくは以下の表参照)この値が大きければ大きいほど体温低下速度が遅くなっていきます。DLCを入れずにプレイしている場合であれば最も速度が遅くなるのは、Wilsonのヒゲを最大まで伸ばした状態で、頭にBeefalo Hat、体にPuffy Vestを着用した状態のときです。この時の防寒度は615となり、上記の計算に当てはめると体温低下速度は-0.0465度/秒、すなわち体温が1度下がるのに21.5秒もかかることになります。
アイテム | 防寒度 | 装備枠 |
---|---|---|
Willow | -30 | デフォルト |
Rabbit Earmuffs | 60 | 頭 |
Dapper Vest | 60 | 体 |
Breezy Vest | 60 | 体 |
Cat Cap | 60 | 頭 |
Snakeskin Jacket | 60 | 体 |
Winter Hat | 120 | 頭 |
Tam o' Shanter | 120 | 頭 |
Beefalo Hat | 240 | 頭 |
240 | 体 | |
240 | 体 | |
Blubber Suit | 240 | 体 |
Wilsonの見事なヒゲ(長さによって変化) | 0 / 15 / 45 / 135 | 顔 |
Webberの糸のヒゲ(長さによって変化) | 0 / 11.25 / 33.75 / 67.5 | 顔 |
Woodieのヒゲ | 45 | デフォルト |
ビーバー男変身時 | 凍結無効 / 240 () | デフォルト |
凍結無効 | デフォルト | |
Rain Coat | 60 | 体 |
※Thermal Stoneには120の防寒度が設定されていますが、それはその石自体の温度を下がりにくくするための設定であってプレイヤーの防寒度とは関係ありません。(ちなみに防寒度をあげたプレイヤーが所持しても地面に置いても石自体の防寒度は120で一律であり、その石の温度が下がる速度は変わらない)
Don't Starve Together
Don't Starve Togetherでは、防寒アイテムは気温が35度以下にならないと効果を発動しない仕様となりました。35度以上の暖かい気候であれば防寒効果は適用されず、(体温が70度以下であれば)たとえBeefalo Hatを身に着けてEndothermic Fire Pitのそばに立っても体温低下速度は変化せず毎秒最大1度ずつ体温が下がっていきます。加えて、35度以上の気候ではプレイヤーの体温が0度を下回った時に体を温めた時の環境による変化速度(5度/秒)が適用されません。つまり夏の間、体を冷やし過ぎたため急いで火にあたったとしても体温は最大1度/秒ずつしか上がっていかないということになります。(しかも防暑アイテムを装備していればさらにゆっくりとしか上がらなくなる)
また、Thermal Stoneの仕様もDon't Starveと異なっており、元々は温めるか冷やすかして設定された温度に石が達すると色が変わる仕様でしたが、本作では周囲の気温と石の温度にどの程度の差があるかによって色が変わる仕様となりました。また、各色ごとに発する温度も変更されました。(4段階目では40度、5段階目では60度、等)ちなみにこの石自身には自分で自分の温度を下げにくくするために120ポイント分の防寒度が設定されています。(これはプレイヤーの防寒度とは別物であり、石を所持してもプレイヤーの防寒度が上がるわけでは無い)
ウィローは凍結時のダメージ量が通常の2倍(-2.5 /秒)になります。
ワンポイント
- サーマルストーンが防寒効果を持つのは石のもつ温度がプレイヤーの体温を上回る場合のみです。温度が下がり体温を下回った時は効果が無くなります。
- 装備をしなくてもインベントリ上のアイテムに着火できる松明ですが、松明自体の熱源で温まるには手に装備する必要があります。
- DLCでは一部の料理に体温が上昇する効果が追加されました。食べるとそれぞれに設定された時間の間、体温が1度/秒の早さで上がっていきます。この効果は腐り始め~ほぼ腐りかけの状態でも変化はありませんが、料理を作成してから時間経過によって冷めて効果が下がっていきます。(冷蔵庫に入れるとさらに早く効果が下がる)
- Kabobs: 15秒(のみ)
- Meaty Stew: 15秒(シングル版のみ)
- Spicy Chili: 15秒
- Dragonpie: 10秒
- Honey Ham: 10秒
- Turkey Dinner: 10秒
- Stuffed Eggplant: 5秒
- Tea
トリビア
- 現実の低体温症も凍結システムと同様に寒い環境下や冷たい水の中にいることによる体温の低下によって引き起こされ、最悪死につながる要因にもなります。
- 現実の凍傷も凍結システムと同様に長時間寒い環境下にいることで身体に障害がでます。(一般的には手や足、鼻など末端部分で起こる)
- ゲーム内ではヒゲは防寒効果を持つよう設定されていますが、現実のヒゲは寒い時期にヒゲを延ばしていると吐息で凍結して顔が凍傷になる原因となります。
バグ
- プレイヤーの体温がシステム上の限界値である-120度を下回ると、今度は体温が95度からスタートし熱中症を発現します。